水木沢天然林トレッキング
2011年 07月 30日
JR薮原駅からコミュニティーバスで45分、終着の管理棟前に10時15分頃に到着。水木沢の森の保全活動をされている管理棟の方から、杖、熊除けの鈴の貸与、そして親切なコースの説明などを受けて出発です。
本日(7月23日)のコースを地図で説明します。最初は「水木沢天然林コース」です。この地図の中央右端の①が管理棟で出発地点です。ここから②~⑥~⑦~⑤~③そして展望台の④と歩きます。
歩道はよく整備されていて、歩きやすく、木洩れ日の中を巨木に迎えられながら進みます。所々に熊除けの鐘が吊り下げられていて、これを鳴らしながら歩きますが、野鳥にとっては迷惑至極に思われます。でも、駒鳥の美しい鳴き声が聞かれ大満足でした。欲を言えばカッコウの声が聞きたかったのですが、時間が遅く残念ながらそれは叶いません。もっとも、この森にいるかどうかは分りませんが・・・。
いよいよ展望台です。皆さんがそれぞれ持ち寄った心づくしのお菓子、飲み物、そして果物を頂きながら楽しい昼食です。目前に中央アルプスの木曽駒ヶ岳が見えます。
昨年の5月14日、岐阜県の納古山に登った友人たちから、「今、山頂、視界360度眺望良し、連山美しく空気美味にして快適なり」 と携帯電話で連絡を受けました。私が膝故障のために欠席した事を心配されての御見舞い電話でしたが、そのときの無念さを忘れさせる景色です。
さて、展望台での昼食を終えて次は「床並沢コース」から「里山歩きコース」を経て終着の「こだまの森」まで歩きます。下の地図がそれです。
最初に床並沢(笹川の支流で、笹川は木曽川の支流)の「床並の滝」で一休み、そこを後にして「床並の平垂(ひらだる)」見ながら沢沿いの林道を歩きます。(平垂とは沢の水底が平滑な岩盤で出来ている所を言います)
沢から離れて暫く歩けば「西山御嶽白菜畑」が見えてきます。遠くからはビニールハウスかと見紛いましたが、近くに来ますと畝にビニールを被せ白菜の種を蒔いたばかりの畑、葉が少し伸びた畝、収穫前、収穫中の畝と出荷の時期をずらした農業が行はれていました。しかも、大規模化、機械化されていて近代化が進んでいます。
耕作地の一隅に「西山感慨の碑」が建っていました。その碑文を読み要約しますと、
“ 祖先の厳しいご苦労により今日の生活があることに感謝。しかし他地域との競争は厳しく平成13年度から区画整理、道路、かんがい設備などの基盤整備を行い、大型機械化などによる農業の安定経営を図った。
この輝かしい大事業が当地域繁栄の基になることを願って「しみじみと心に感じる」が如くここに竣工の記念碑を建立し末永く後世に伝えるものである。 平成20年6月”
とありました。爺ちゃんばぁちゃん農業から少しずつ変わりつつある姿を垣間見ました。
今回の終着地である「こだまの森」まで歩き、ここのセンターハウスで一服し、15時18分発のバスで薮原経由、木曽福島の「代山温泉 せせらぎの四季」で入浴、食事です。疲れを落とし気分も良し、最後はお祭りで賑わう木曽福島の夜を散策して帰途につきました。