神宮東公園は4車線の車道を挟んで南と北に分かれていて、南は子供たちの運動公園、北は家族連れの散策コースでしょうか?ここは戦時中の砲兵工廠の跡地です。
この日は南公園のロウバイ、梅の開花を期待して歩いてきました。咲いていました。
多くのつぼみの中で我先にと咲いた花に拍手を送る気持ちと、ほかのつぼみがやがて誇らしげに花開く時、老いた花びらを散らす哀れさ思うと、冬の風の冷たさが身に沁みました。
メタセコイヤは葉を落とし、隠れていたマンションが丸見え、ホオジロは餌をついばんで忙しそうでした。
❝・・春暮れてのち夏になり、夏果てて秋のくるにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏より既に秋は通ひ、・・❞ とあります。
散歩の途中で桜並木、梅園を見ますと既につぼみは膨らみ、まさに徒然草風に置き換えれば「冬はやがて春の気を催し、冬より既に春は通ひ・・」と云う事でしょうか。
蝋梅とモクレンの蕾も今にも花開く風情でした。
もっとも、この百五十五段はそんな風流な話ではなく、後段では・・ 木の葉の落つるも、まず落ちて芽ぐむにはあらず。下よりきざしつはるに堪えずして落つるなり。・・生老病死の移り来る事又これに過ぎたり。四季はなほ定まれる序あり。死期は序をまたず。・・略
う~ん全くその通り。とも角、春よ来い、早く来いとしましょう。