山の辺の道(天理~柳本)
2015年 05月 12日
山の辺の道は奈良盆地の山すそに沿って続く東海自然歩道であり、古代にあっては飛鳥地方と平城京を結ぶ日本最古の幹線道路です。
古事記や万葉集にゆかりの深い寺社や古墳が点在し、それらを訪ねながら万葉人に思いを馳せて歩くのも楽しいものです。
下の地図の左に「JR万葉まほろば線」が通り、その天理駅(地図、上方)からウォーキングを開始しピンクの線を歩いて長岳寺から西に折れてJR柳本駅を終点としました。
道中にある寺社、古跡、古墳についの由緒は省略し、点在する歌碑を紹介することにします。
“石上(いそのかみ)布留(ふる)の神杉 神びにし 我やさらさら 恋にあいたる” 万葉集/不詳
“さとはあれて 人はふりにし やどなれや 庭もまがきも 萩ののらなる” 古今和歌集/僧正遍昭
“うち山や とざましらずの 花ざかり” /松尾芭蕉(宗房の頃)
“月待ちて 嶺こへけりと聞くままに あはれよふかき はつかりの声” /十市遠忠
“あしひきの 山川の瀬の響(な)るなべに 弓月が嶽(ゆうづきがたけ)に 雲立ち渡る” 万葉集 /柿本人麻呂