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好きな街をよく歩く・・・。そこで感動したものを写真にしています。


by knoty
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姫街道(三ヶ日~嵩山宿)

 昨年、姫街道の気賀宿から三ヶ日を歩きましたが、今回はそれの続きで三ヶ日から嵩山(すやま)宿まで歩いてきました。(2月25日)

 JRで豊橋経由新j所原駅で天竜浜名湖線に乗り換え、三ヶ日駅で下車、早速出発です。その姫街道について途中の案内板に書かれたものを以下に転載させて頂く事にします。

 「姫街道は東海道の見付、または浜松から気賀、三ヶ日の浜名湖北岸を通り、本坂峠を越え豊川、御油までの東海道脇往還61.5kmである。正式名は県境にある本坂峠を越える事から本坂通(本坂道)と云われる。

 浜名湖の今切の渡しや、新居の関所を避ける人々で一時期かなりの賑いを見せたこともある。

 この街道は歴史的にも古く、万葉集の東歌にも詠まれている。沿道の人々を驚かせた通行の例としては、享保3年(1718年)8代将軍吉宗の実母 浄円院 の通行や、享保14年(1729年)安南国(現在のベトナム)から将軍へ献上品として象の通行があげられ夢とロマンの街道でもある。平成8年文化庁から 歴史の道百選 に選定されている」 と書かれていました。下はその地図です。
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 三ヶ日は宿場の面影はなく、僅かに本陣跡を示す碑があるだけです。街を外れたところに秋葉灯籠があり街道らしい雰囲気を味わいながら歩くとやがて「華蔵寺」に到着、記録によれば弘治二年(1556年)に仮本堂が建立され歴代住職を経て現在に至る曹洞宗の古刹です。
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 水仙が今を盛りと咲いていました。心が和みます。
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 暫く歩くと「本坂の一里塚」が見えてきました。江戸より72番目の一里塚で、一対の一里塚として残っている珍しいものです。
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 次は馬頭観音です。街道を馬を曳く姿が想像されます。
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 みかん栽培の農家が多く、その中に珍しい機械?車?が目に入りました。馬頭観音から一転スーパーカーの世界です。想像するに、ミカンの木の消毒薬噴霧機と思われます。暫くその機構についてあれこれ楽しませて頂きました。
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 つぎは史跡 橘神社です。平安時代の初期に三筆の一人として著名な 橘 逸勢 を祀った神社です。
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 昼食を済ませて歩くと高札場跡と秋葉灯籠がありました。1807年に建立されたもののようです。それをすぎますと弘法堂が見えてきました。大師像の二体が祀られていました。
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 白と紫のクリスマスローズが満開でした。
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 収穫が終わったみかん畑です。
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 好天に恵まれ爽やかです。街道を歩く足取りも軽く本坂峠を無事通過です。途中に腰掛岩、座禅岩、鏡岩などが道沿いにありましたが、それぞれが昔話を語りかけてくるようでした。
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 峠を越えれば後は下り、嵩山を過ぎれば国道362を歩きます。この辺りは柿の木畑です。
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 今回の終着地の 長楽寺 バス停からバスで豊橋駅まで乗り、三ヶ日~嵩山の旅を終わりました。
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by yk120715 | 2013-03-14 16:44