中津川・苗木城跡
2012年 05月 02日
地図中央真下から湾曲しながら右上にJR中央線が走っています。それの下側に「なかつがわ」の駅があります。この駅を起点にして、地図上方に歩き木曽川(地図中央右から左の水色部分)の「玉蔵橋(地図上に橋名なし)」を渡ります。橋の上から下流を見ますと正面に「笠木山(1128m)」が見えます。
橋を渡りすぐに河岸に沿った道を下流側に暫く歩くと右前方に小高い山が現れます。高森山(432m)です。この頂上に苗木城本丸跡があります。天気は上々、春の花々が迎えてくれます。
橋を渡って1.2kmほど歩くと、「「四十八曲がり道」になります。苗木城跡へ登るつづら折れの道で、城跡まで約500m、標高差150mの急峻な道です。
登りつめれば苗木城の城跡です。崩れた城壁と、満開の桜を見ながら無常を思うのは老いた証拠でしょうか。
苗木城は代々遠山氏が領主を務めてきました。戦国の動乱の中で一時期苗木城を追われますが、関ヶ原の戦いの後、再び城主となり、以後明治維新まで12代にわたり苗木領を治めたそうです。昭和56年4月、国の史跡に指定されています。
城跡の展望台から見た木曽川と中津川の街です。
苗木城跡を後にして、「「苗木さくら公園」で昼食です。桜の開花が遅れたのが幸いしてこの公園の桜は満開でした。お店も造られ、家族連れの方々が花も団子も楽しんでおられました。
さて今回の旅の最後は「苗木遠山資料館」です。立派な資料館で常設展示室には中世・戦国時代の苗木や遠山氏による苗木領の支配、生活などの紹介、課題展示室には幕末期の苗木藩の政治、経済状況や、神葬改宗・廃仏毀釈などが、そして特別展示として前田青邨の作品が掲示してありました。
このあと国道257を通り、立派な城山大橋を渡って中津川駅に到着し、今回の旅を終わりました。