川辺の風景 11 堀川(大瀬古橋~名古屋港) 完
2011年 01月 02日
ところで、新年最初のブログです。少しは張り切って内容も高尚に、そして決意表明ぐらいしてはどうかとの、頭の隅の囁きもありますが、柄にもない事をして、自己嫌悪に苦しむよりは何時もどおりが気楽です。
そうだ「何時もどおり」これを決意表明としよう・・・なんて馬鹿なことを思いながら、去年やり残した「川辺の風景 11 堀川(大瀬古橋~名古屋港)」をご紹介することにします。
昨年暮れの27日「宮の渡し公園」から大瀬古橋を渡り、堀川西岸(右岸)を下りますと、小さな造船所が目に入ります。主としてプレジャーボートを扱う造船所ですが川べりにそのような船が一杯浮かんでいます。
東海道新幹線の橋をくぐるとすぐに紀左エ門橋です。川べりの道はここまでで、この橋を渡って東岸(左岸)の歩道を歩きます。
右岸には住友軽金属の工場が見えてきます。川に面して建つ工場の長さは1kmほどある大きな工場です。
その工場の向え(左岸)に喫茶店がありますが、その店の前の川にユリカモメがいっぱいいて、歩く私に餌をねだるのか、川面から一斉に飛び立ち乱舞して迫ってきます。丁度アメリカ映画ヒッチコック監督の「鳥」のようで怖くなるほどです。多分、喫茶店かその客か分りませんが、餌付けをしているものと思います。駄目ですね。
工場があったり高層マンションが建つ風情に乏しい通りですが、歩道脇の所々に見る木々の緑に癒されます。
住友軽金属の工場のはずれに立派な橋が見えてきます。「きらく橋」です。古い地図には載っていませんので比較的に新しい橋のようです。橋名は推測するに「木島町」から「港楽」に架かっていますので木島のキ、港楽のラクをとって「きらく橋」としたのではないかと思いますが如何でしょう。
さて名古屋港も近くなりました。最後の橋は「港新橋」です。国道23号線、通称名四国道です。堂々とした容姿の橋です。
その直ぐ下流に「名港管理組合 堀川口防潮水門ポンプ所」があります。説明板によれば「ここは台風時により高潮が予想されるとき堀川口防潮水門を閉鎖します。水門を閉鎖したとき、堀川の内水位が雨水などで上昇します。市民の安全を高めるため高潮に強いこのポンプ所を設備したものです。」とありました。
下の写真はその防潮水門です。これを過ぎればもう名古屋港、堀川の河口です。
ポンプ所を過ぎると東築地小学校に突き当たりますので、これを避けてさらに南進しますと山崎川に架かる「東築地橋」にきます。山崎川はここで名古屋港に注ぎます。その橋の上から見た名古屋港です。
橋を渡りますと懐かしい建物が見えてきました。M重工の通称「大江本館」です。私は昭和27年から34年までここに勤務しました。青春真っ只中の時代です。
懐旧の想いを胸にしまって、平成22年7月1日、三階橋から始めて16.2kmの川辺の風景 堀川を終わりたいと思います。